NSP Unipure(汚染水浄化・重金属除去技術)

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全米で約30年以上の実績を持つ重金属除去技術

UniPure(ユニピュア)は、1980年米国スーパーファンド法の施行により、1985年にUnocal(1890年創業のオイルメジャー)が健康に係る環境物質の除去のために、自社精製工場および跡地の汚染浄化の技術を確立し、全米で30年以上の実績を持っている重金属除去技術です。

2002年、わが国において土壌汚染対策法が施行されたことに合わせ、エヌ・エス・ピイでは[NSP UniPure System](略してNUS)としてより日本の事情にマッチしたシステムとして技術を国内市場に導入しました。NUSは、今後ますます厳しくなることが予想される環境規制にも対応できるシステムです。

NSP UniPure System(独自の重金属除去技術)

ユニピュア処理技術

  • 水から有害な重金属を効率よく除去する独自の技術です。
  • 従来の沈殿処理での熱力学的限界を打ち破り、安定した固形粒子を作り希釈と濃縮という廃棄物の流れを安価なコストで行います。
  • ユニピュアの処理は、鉄との共沈作用の技術です。
  • すぐれた水処理技術を結合した独自のしくみで鉄の持つ科学的特性をよく活かします。
  • 鉄は次のような働きをします。
    鉄は水中の微細なコロイド状物質を凝集する天然の凝集剤です。
    鉄は水中に存在する重金属の吸収剤です。
    鉄の作る固形粒子は、他の金属水酸化沈殿物よりも多く濃縮されているので、 水の浄化と脱水性に優れています。

特色と利点

以下の合計37種の重金属類等を同時・同等に除去します。

第2種特定有害物質
(土壌汚染対策法に規定)
鉛、クロム、ヒ素、セレン、ホウ素、カドミウム、水銀、フッ素、シアン
重金属 スズ、亜鉛、ニッケル、ガリウム、バナジウム、モリブデン、タリウム、ストロンチウム、ウラン、ロジウム、コバルト、マンガン、銀、金、白金、鉄
農用地土壌汚染防止法のみに
規制されている物質
軽金属 ベリリウム、カルシウム、チタン、アルミニウム、バリウム
半金属 ビスマス、アンチモン、リン、ゲルマニウム
非金属 臭素
  • キレーターや複合剤が存在しても除去率は変わりません。
  • 簡単な制御装置で運転し監視の必要がなく、作業工数を低減します。
  • pHを調整せずに排水できます。低pH化により装置の長寿命化も図れます。
  • 低コストにて処理業務、保守が可能です。
  • 排水中に有毒な残留物が発生しません。

従来比1/3~1/5

コンパクトで省スペース設置を実現

通常、複数の重金属類等を処理する場合、その重金属毎にpHを調整する個別の反応槽が必要となり、そのため大きなスペースが必要でした。ユニピュア処理システムは、30種類以上の重金属類等を同一pH域で同時処理するため、従来の1/3~1/5のスペースで充分です。

※処理量によって必要なスペースは変動します。

従来比1/3~1/4

1システムで複数の重金属類が除去可能なため、コストを低減

ユニピュア処理システムは、複数のシステムが必要なく、1システムで処理できるためシステム機器が低価格で提供できます。

従来比1/5~1/10

現状の廃液の処理費用を大幅に削減

廃液を産業廃棄物として処理している場合は、廃液の中の物質の種類、物質数、濃度などにより異なりますが、処理費用が数万円/m3に上るケースもあります。ユニピュア処理システムはこの産業廃棄物の絶対量を劇的に削減し、トータルの処理コストを大幅に削減することが可能です。そのため、システムの初期投資をわずかな期間で回収することができます(1年で回収した事例もあります)

NSP UniPure System 処理システムの構造

1. 反応工程

この反応工程は、鉄の鎖状連結形成物(コロイド状塊)を形成する化学的特性を最大限に生かすように反応制御をしており、廃液の中に溶融している物質を凝集させる工程です。そして従来は反応槽1基だけではできなかった複数の重金属類を凝集可能にしております。鉄は水中の微細なコロイド状物質を凝集する天然の凝集剤でもあり、水中に存在する重金属の吸収剤でもあります。

2. 分級工程

この分級工程は、反応工程で凝集した小さな凝結塊をさらに大きくするために薬剤を加え、撹拌して凝集をさらに進めながら分級します。何層にも分かれた傾斜プレートにて凝集・分級をさせます。

3. 沈殿濃縮工程・脱水工程

沈澱濃縮工程では、円錐の形状により沈殿物の含水率を低下させこれを脱水工程へ移送させフィルタープレスにより、スラッジケーキ状にします。これらの工程により、スラッジケーキの含水率を30~40%にします。

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